第25回読書会blue開催レポート

令和3年5月16日(日曜日)9:30~高志の国文学館研修室103にて[読書会blue]第25回「愛するということ」開催しました。

今回は課題本を通して「愛」について様々な視点から語り合う時間となりました。

 

読書会のなかで挙がった話題をいくつか紹介します。

それぞれが読了して感じたことを言葉にしてからさらに内容を掘り下げ、前回の「夜と霧」とは違う視点で「愛とは?生きるとは?」を考える時間となりました。

宗教によって「愛」の考え方は違う。

キリスト教でもカトリックとプロテスタントがある。

(カトリック→旧約聖書。キリストは神/プロテスタント→新約聖書。キリストは人間)

著者はドイツ出身のユダヤ人であったことから本を通して「もっと自由になってほしい」と伝えたかったのではないか。

偏った愛としてSとMが挙げられるが、人の心には必ずそういうものがある。

愛するということは生きていくうえで大切なこと

最後の決断を自分で決めることが大切、後悔しないと思う。

これまでいろいろな本を読んできたが、自分が好きな本・読みやすい本を選んでおり偏っていた自分に気づいた。

愛の考え方も自己愛、家族愛、恋愛などたくさんあることに気づいた。愛について学ぶことはこれまでなかったので愛を知ることができてよかったと思う。

シンプルにおもしろいと思った。愛は言葉にすることは難しいけど、言葉にするとこうなのかと感じた。自身の未熟さを感じた。愛を定義として言い表すのは難しいが、「愛」は人間に限らずほかの生き物の健康度を上げることでもあり、相手のためにできることでもあると思う。

1つのジャンルに囚われない本。筆者は客観的に書いており、1つ1つの状況に合わせて説いている印象。客観力の大切さを感じる。

愛は技術である、というのは目からウロコだった。思いやりは技術ではないかと思う。

信じることの大切さを感じた。

本の内容には共感することが多かった。成熟した愛について共感した。

愛は与えるもの、与えることが生命の表現力、生き生きするもの。

身内しか愛せない人は他人を愛せない。

愛は仕事・生きるなどいろんなものに置き換えられる。

与えることは少なからず他人に影響を与え、のちに自分に跳ね返ってくる。

直観こそがあらゆる技術の本質、資本主義のギブ&テイクでは愛することができない。

本著は生きることへの1つの指南書であり、本の内容を意識すること・願い続けることが大切ではないか。

人生の経験の中でおもしろいと感じた。ぼやっとしたものが言葉になっており、わかりやすく書いている。自律・愛についての要素が書いてある。

私たちがこれから生きて成熟していくなかで10年後、20年後に真価を発揮する本ではないかと思う。

恋愛は精神的なつながりに変化する。自分のために時間を使う、生きるためにどうするか。

今回は私たち誰もが持っている「愛」について焦点を当て、「生きること」「自分の人生について」「与えること」の大切さ・難しさなど前回の「夜と霧」とはまた違う視点からそれぞれの思いを語り合う時間となりました。

 

小話は

・著者:エーリッヒ・フロムについて

・フロムの著作について

を紹介しました。

フロムは「愛するということ」以外にも多くの著作を残しています。

1つのジャンルに囚われず、様々な分野の知識を使って客観的に物事をみる視点は私達が生きるうえで大切なこと。忘れず持っていたいですね。

参加者の皆さん、ありがとうございました!

 

次回は2021年8月14日(土曜日)9:30~

課題本は谷崎潤一郎の「春琴抄」

皆さんの参加をお待ちしています。

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