読書会blue第8回「車輪の下」開催しました!
平成29年度12月9日(土曜日)9:30~
高志の国文学館にて
第8回読書会blue「車輪の下」開催しました
ヘルマン・ヘッセの自伝的小説です
タイトルでもある「車輪の下」はドイツ語で落ちこぼれという意味を含んでいます
・幼少期から周囲の期待を背負い勉強ばかりしていたハンスは、いつかこのような破たんを迎えていたのではないか
周囲の助けがもっとあれば
ここまで追いつめられることは
なかったのかもしれません
そんななかでも時折出てくる
故郷の自然の描写が重たい内容を
美しく打ち消しています
神学校のキーパーソンとなるハイルナーや
実はやり手疑惑しかないエンマなど
人や社会に触れることで生きる喜びを最後に知ることができたのが救いです
大人の都合に振り回され
疲弊し疲れ切ってしまったハンス
勉強だけでなく自分を形成するためには「生きた時間」に関わることが大切、ですね(参加者さんの言葉をお借りしました)
詰め込み教育といっても過言ではない神学校の様子は現在の日本と似ているところがあるのではないでしょうか
小話としては
舞台となったマウルブロン修道院と
ヘッセの読書術を紹介させていただきました
ヘッセは大の読書家で
知識・教養の多くを読書から得ています
多くの本を読んできた著者の本の楽しみ方はまさに納得!
参加者の皆さん、ありがとうございました!
次回は2018年2月25日(日曜日)9:30~
課題本は吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」です。
皆さまの参加をお待ちしています