第3回読書会blue開催レポート

平成29年3月4日(土曜日)9:30~11:30

 

高志の国文学館にて

読書会blue第3回「雪国」を開催しました。

 

課題本は、川端康成著「雪国」

 

会場となった高志の国文学館では

梅と早咲きの桜が花を咲かせており、

春を感じさせてくれました。


↑綺麗に撮れてなくて申し訳ない(汗)

それぞれ自己紹介等を済ませてから

読書会に入ります。

 

「雪国」は読んでみるまで、

有名な一文

「国境の長いトンネルを抜けると

雪国であった」

は知っているけど、

どういった内容かは知らなかった

という方が多かったです。

感想を話し合う前に主催者から

課題本に関する話を

させていただいています。

 

今回は

・雪国の舞台となった新潟県について

・現在の雪国の形になるまでの過程
(こちらがメイン)

を話させていただきました。

 

雪国は当初、複数の雑誌で断続的に

各章が連作として書き継がれたものでした。

今の形になるまでには何度も

作者の手が加えられています。

 

詳しい内容は後程アップします。

参加者の感想で話題になったのは、

川端康成の描写・言葉の美しさです。

 

特に

季節感や色の描写が素晴らしい

という意見で全員一致しました。

 

一言で表すと…「艶っぽい」のです。
(参加者の感想を引用させていただきました)

長いトンネルは

日常と非日常の境界であり、

島村も駒子も分かっていながら

きっぱり別れられない。

人間の複雑な思いが見え隠れしています。

また、人生経験を積んでいるからこそ

キャラクターや情景に入り込める

大人の作品でもあります。

 

雪国が不朽の名作となったのは、

・現在の形になるまでに何度も
推敲したこと

・季節や色の描写の美しさ

・最初に母音が使われることによって
耳に残りやすい
例)「国境の長いトンネルを抜けると~…」

など、雪国が名作となったワケも

みんなで考えてみました。

 

今回は朗読で本の内容を聞いた

参加者もいらっしゃいました。

聞いてイメージを膨らます、

「聞く」読書も素敵だと思います。


参加者の皆様、ありがとうございました!

 

次回は平成29年4月29日(土曜日)9:30~

課題本は夏目漱石著「坊っちゃん」です。

皆様の参加、お待ちしています!

ご案内はこちら→http://erina-a.xyz/2017/03/10/bocchan/

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