第11回読書会blue開催レポート

平成30年6月24日(日曜日)9:30〜
高志の国文学館にて
読書会blue第11回「若きウェルテルの悩み」開催しました。

 

初参加の方も交え、充実した時間となりました

今回の課題本のテーマとなったのは

 

男女の関係

 

主人公:ウェルテルをはじめロッテ、アルベルトなど登場人物の気持ちを読み込むのは勿論、手紙の送り主:ウィルヘルムの返信の内容を想像してみたりと多彩な内容での語り合いとなりました。

 

読書会blueでは感想を語り合う前に主催者から課題本に関する小話をしています

 

今回は

・ゲーテが若きウェルテルを書くきっかけ

・ウェルテルの悩みが流行したことによる影響

をご紹介しました。

 

若きウェルテルの悩みを出版し、ゲーテは小説家としても一躍有名となりますが

陰には自身の失恋と親友の死が関係しています。(書いてみたところなかなかの長文になったので後日別記事にさせてください)

 

 

ゲーテとウェルテルの悩みに関するエピソードを共有したところで読書会に入ります。

話題の中心は2部以降のエピソードが中心となりました

 

ウェルテルの結末を感じさせる伏線が至るところにあるのも見どころになっています

 

 
友達とは? 恋人とは?

 

男女関係の境は思っている以上に曖昧なもの

 

夫婦の間にウェルテルという近しい友人がいて表面上は仲良くしていますが、夫であるアルベルトは心中穏やかではなかったでしょう

ロッテもあながち嫌いというわけではなく

 

気の合う兄妹みたいな関係を望んでいたのではないか

 

ロッテ自身もウェルテルに惹かれている部分があったのではないか

 

そもそもアルベルトとロッテは互いに愛し合っていたのか

 

失恋したからと言ってそもそも自殺までしなくてよかったのでは…etc

 

参加者自身の片想い体験などを思い出しつつ男女の関係の曖昧さ、距離感などそれぞれの思いを語り合う時間となりました

課題本は手紙の送り主:ウィルヘルムとのやり取りからストーリーが展開していくのですが、ウェルテルからの手紙をどのような気持ちで読み、返信していたのか、なんて話題も登場しました。

 

第三者がウェルテルを止めていれば自殺という最悪の結末を防げたのかもしれません

 

 
今回は血の繋がった家族・親族ではなく、

 
相手との口頭での合意を得て兄弟・家族となる「肉活(肉親活動)」
 
という新しい関係についても話が及びました。

人と人との繋がりが薄くなってきている時代だからこその新しい人との繋がり方ですよね

 

こちらも非常に興味深いお話でした

参加者の皆さん、ありがとうございました!

 

 

次回は8月26日(日曜日)9:30〜

課題本はシェイクスピアの「夏の夜の夢」

夏らしさはもちろん、今までの課題本で初の台本形式の1冊です。案内はこちら

残席わずかです。皆さまの参加をお待ちしています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です