富山月イチ読学部に参加してきましたレポート

「命」について本を通して語り合う。向き合う。
~あなたの読書を更に豊かに~
読書会blueの新井です。
平成29年5月25日18:30~
とやま月イチ読学部に参加してきました。
とやま月イチ読学部とは、
富山市内に在住・在勤で
おおむね20~40歳を対象にした読書会です。http://www.toyama-tsukiichi-dokugakubu.jp/
今回の課題本は
「その日のまえに」重松清著
読後感はこちらhttps://dokusho-toyama.blue/2017/05/22/before-thatday/
今回、私がファシリテーターを
務めさせていただきました。
(読学部ファシリテーターは毎月参加者の中からランダムに決めています)
簡単な自己紹介を追えてから、
本の感想を各自述べていきます。
今回の課題本は短編集なので、
おおまかな感想を述べたあと、
各章について読み込みました。
自身の体験に重なる、
他人事ではないリアルさがあり、
途中涙腺が緩んだ、と話す方も
何人かいらっしゃいました。
身近に感じるリアルさは
多くの作品を書き続けている
著者だからこそできる技だと思います。
各章についても、
それぞれ読み込みました。
抜粋して紹介。
・おばあちゃんにとっては大切な家族。ガンリュウの涙を流すシーンは印象的だった(ひこうき雲)
・ぷくさんは第三者、あくまで武口と入江が主役昼ドラのような危なっかしさがある(朝日のあたる家)
・シュンと石川くんを亡くなったオカちゃんが繋いでくれている。重いテーマなだけに石川くんの明るさが救い(潮騒)
・素直に病気のことを伝えられないところが奥ゆかしい。カオルくんを介さないと伝えられないのが奥ゆかしい(ヒア・カムズ・ザ・サン)
・夫婦のやりとりが2人の愛情を感じる。(その日の前に)
・冷静にその日を迎えている。その日に近づくにつれていろいろな感情が溢れている(その日)
・「忘れてもいいよ」とはなかなか言えない。子どもたちが複雑な気持ちを表現してくれている(その日のあとで)
どの章も命について
深く考えさせられます。
むしろ考えさせるのが
著者の狙いな気もします。
ここに登場する人物は
身近な人を失っています。
悲しいけれでも
少しづつ前を向いて行こうとする姿勢を
文章から感じます。
本を通して
周囲への感謝、思いやり
家族のありがたみを感じた方が
多かったと思います。
その後は今の家族のありかた、
終活についてなど
多岐にわたって話合いました。
本を通して
命について語り合う貴重な時間
だったと思います。
参加者のみなさま、
とやま月イチ読学部事務局さま
ありがとうございました。
読書会blueの第5回は6月24日開催です。
案内はこちらhttps://dokusho-toyama.blue/2017/05/07/flowers-for-aljernon/(定員に達したため募集終了しています)