読後感「その日のまえに」

「命」は人の心を揺さぶります。
だからこそ語りたくなるのかもしれない。
~あなたの読書を更に豊かに~
富山市内で定期開催中
読書会blueの新井です。
今回は、
同じく富山市で定期開催されている
「とやま月イチ読学部」
の課題本を手に取ってみました。
(こそっと)実は参加する予定です
(5月25日18:30~詳しくは http://www.toyama-tsukiichi-dokugakubu.jp/まで)あえてリンク貼ってません
課題本は「その日の前に」 重松清著
今回、命という重いテーマに惹かれて
参加を決めました。
と、いうのも私自身
ここ数年間で
命を身近に感じることがあり、
本を通して話したくなったのもあります。
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こちらは「命」をテーマにした
連作短編集となっています。
・ひこうき雲
・朝日のあたる家
・潮騒
・ヒア・カムズ・ザ・サン
・その日のまえに
・その日
・その日のあとで
こちらに出てくる主人公の共通点は
死を身近に感じているところです。
各章出てくる主人公は年齢、性別、環境も
バラバラです。
死を迎える対象は友人であったり、
夫や妻、母親であったり、
自分自身であったりします。
病気でその日(死)を迎えるまえに
不安、戸惑い、思い残したこと…
「命」は人の心を揺さぶります。
過去を悔やんでも
戻らないもどかしさを感じます。
もどかしさを感じることが
いま自分自身が生きていることの
裏返しな気もします。
正直なところ、「綺麗ごとじゃないの~?」と思う部分もたまにありますが…ここは大人になります。笑
最後の章「その日のあとで」では、
残された人たちの
その後が書かれています。
時間が経つにつれて、
身近な人がいなくなってしまった
日常に慣れていくことの苦悩、戸惑い
複雑な気持ちが見えてきます。
そんな気持ちを抱えた人達が
最後に花火を見ながら新盆を迎えます。
辛い気持ちを抱えながらも
自分の心に整理をつけて
前向きに歩んでいこうとする姿勢は
好感を持ちました。
5月25日の読書会では
皆さんが共感した箇所や
各章のストーリーで感じたこと、
命について考えること等
話し合えたらと思っています。
気になったあなたはこちらをチェック↓
(5月25日18:30~詳しくはhttp://www.toyama-tsukiichi-dokugakubu.jp/まで)