読後感「色即ぜねれいしょん」
こんばんは!
町はすっかりクリスマスモードですね(^-^)
12月24日読書会参加者募集中です→http://erina-a.xyz/2016/10/27/event-christmas-carol/
今回は最近読んだ1冊をご紹介します。
ご紹介する本はこちら!
「色即ぜねれいしょん」(光文社文庫)
みうらじゅん(著) 光文社
ISBN:978-4334742768
一言でいうと…
「文化系男子の不器用な青春物語」です。
ページ数は300p超えていますが、
1章1章が細かく区切られているので
少しずつでも読みやすいです。
主人公は仏教系男子校に通う高校生1年生
「乾潤(いぬい・じゅん)」こと
通称:イヌ
クラスの中でも目立たない文化系。
クラスに1人はいるような感じの、
うじうじしているそんな男子。
冴えない毎日のなか、
文化系男子の伊部、池山から
夏休みに旅行に誘われます。
「○○のできる島に行かへん?」
(○○のできる島は本編をどうぞ)
ここから彼らの青春は始まります。
夏休みなのをいいことに
パーマかけたり、酒飲んだり…。
ちょっと背伸びをする姿は
「かっこつけちゃって~」と、
どうしても年上目線で見てしまいますが
読みながら高校生男子って
こんな感じだったかもとしみじみしたり。
やんちゃしてる彼らを
叱る大人もいないのが
この本の良いところだなぁと思います。
彼等が旅する中で出会った大人たちは
みんなあだ名で呼び合います。
宿泊先の世話人のヒゲゴジラ
オリーブと名乗る女性は刺激的で
主人公たちを翻弄します。
(翻弄されっぷりはぜひ本編をどうぞ)
島での体験は非日常で
ありのままの彼等を
受け入れてくれる場所でもありました。
彼等が島での旅を終え、
日常に戻ったとき
以前の弱々しい文化系男子では
なくなっていました。
少し自信を積み重ねた彼等は
頼りないところもあるけれども
大人に1歩近づいたのだと思います。
その成長ぶりを感じるエピソードが
ラストに待っています。
かつての高校生だった自分を
想像して読んでみてください。
[おまけ]
この小説には携帯電話が存在しません。笑
相手と話すために家電するシーンは
懐かしく感じました。
もう家電することないもんねぇ。