読後感「色即ぜねれいしょん」

こんばんは!

 

町はすっかりクリスマスモードですね(^-^)

 

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今回は最近読んだ1冊をご紹介します。

 

 

 

ご紹介する本はこちら!

 

「色即ぜねれいしょん」(光文社文庫)
みうらじゅん(著)   光文社

ISBN:978-4334742768

 

 
一言でいうと…

 

「文化系男子の不器用な青春物語」です。

 

 

ページ数は300p超えていますが、

 

1章1章が細かく区切られているので

 

少しずつでも読みやすいです。

 

 

 

主人公は仏教系男子校に通う高校生1年生

 

「乾潤(いぬい・じゅん)」こと

 

通称:イヌ

 

クラスの中でも目立たない文化系。

 

クラスに1人はいるような感じの、

 

うじうじしているそんな男子。

 

冴えない毎日のなか、

 

文化系男子の伊部、池山から

 

夏休みに旅行に誘われます。

 

「○○のできる島に行かへん?」

(○○のできる島は本編をどうぞ)

ここから彼らの青春は始まります。

 

夏休みなのをいいことに

 

パーマかけたり、酒飲んだり…。

 

ちょっと背伸びをする姿は

 

「かっこつけちゃって~」と、

 

どうしても年上目線で見てしまいますが

 

読みながら高校生男子って

 

こんな感じだったかもとしみじみしたり。

 

やんちゃしてる彼らを

 

叱る大人もいないのが

 

この本の良いところだなぁと思います。

 

 
彼等が旅する中で出会った大人たちは

 

みんなあだ名で呼び合います。

 

宿泊先の世話人のヒゲゴジラ

 

オリーブと名乗る女性は刺激的で

 

主人公たちを翻弄します。
(翻弄されっぷりはぜひ本編をどうぞ)

 

 
島での体験は非日常で

 

ありのままの彼等を

 

受け入れてくれる場所でもありました。

 

彼等が島での旅を終え、

 

日常に戻ったとき

 

以前の弱々しい文化系男子では

 

なくなっていました。

 

少し自信を積み重ねた彼等は

 

頼りないところもあるけれども

 

大人に1歩近づいたのだと思います。

 

その成長ぶりを感じるエピソードが

 

ラストに待っています。

 

かつての高校生だった自分を

 

想像して読んでみてください。

 

 

 

[おまけ]

この小説には携帯電話が存在しません。笑

 

相手と話すために家電するシーンは

 

懐かしく感じました。

 

もう家電することないもんねぇ。

 

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