「老人と海」読後感

こんばんは!新井英里奈です。

第1回読書会blueの課題本「老人と海」

わたしなりの感想を書きたいと思います。

 

 

わたしがこの本を知ったのは、

公文式の国語の課題文からでした。
独特な世界観に惹かれて課題文の続きが

気になりましたもの。笑
そんな思い出のある1冊でもあります。

 

 

 

これは老漁夫サンチャゴ(老人)が漁に出て、

巨大なカジキマグロとの死闘の末、

帰還するまでの物語です。

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老人の舟は84日間不漁が続いており、

仲間からはサラオ(運に見放された)と

ささやかれていました。

 

マノーリン少年は老人を慕って

毎日彼の小屋を訪れ手助けしています。

 

 

 

漁に出て85日目、

老人は巨大なカジキマグロと出会います。

 

 

 

 

 

 

孤独な死闘の始まりでした。

 

 

死闘を演じるなかでサンチャゴは自分自身と、

カジキマグロと、対話します。

 

途中からカジキマグロへの言い方が、

獲物から兄弟という表現になっているところも

サンチャゴの気持ちの変化が表れていると

思います。

 

 

 

 

数日間の死闘の末、老人は

ついに巨大なカジキマグロに打ち勝ちます。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし運は味方してくれませんでした。

 

 

 

 

 

 

港に帰る道中、

捕まえた巨大なカジキマグロは、

鮫の大群に襲われ、食い尽くされてしまいます。

 

 

 

兄弟と呼ぶまでにある種の友情を感じていた

カジキマグロがなくなっていく様は

寂しさを感じさせます。

 

 

 

 

 

…結果として釣果は上げられませんでした。

 

 

静かに港に戻り、

ひとりライオンの夢を見るサンチャゴ。

 

 

 

 

 

明るくなってから

巨大な魚の骨と

疲労しきった老人の手を見た少年は

全てを悟り涙します。

 

 

 

 

 

サンチャゴは人前で弱みや感情を出すような

男ではないでしょう。

 

 

 

 

 

 

だからこそ、

少年の涙はサンチャゴのぶんまで涙している

印象を受けました。

 

 

 

 

最後に印象に残った箇所を引用。
「だれか話し相手がいるというのはどんなに楽しいことかが、はじめてわかった。自分自身や海に向かっておしゃべりするよりはずっといい」
(老人と海 ヘミングウェイ著 新潮文庫 p144)

 

 

 

孤独を味わったからこそ感じる人の温かみが印象に残る小説でした。

 

 

第1回は10月22日に開催です。

 

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